So Long,Astoria

2004年4月17日 音楽
ATARIS 2003
ジャケットの表も裏も真ん中も綺麗だ。
メロディーの運びは其の限りにあらず,しかし,パンク畑特有のシンプルなコード使いと勢いは,聴いていて素直に気持ちよい。
上記のメロディーについて書いたことは,運びは強引で決して綺麗ではないという意味だが,実はメロディそのものはパンク畑だとかロックだとかということとはまったく無関係なセツナサが漂う。全編にわたって展開される,届かないものに手を伸ばさずに深く噛み締めるかのようなもののあはれ,見ず知らずの誰かの記憶。もう一度ジャケットを隅から隅まで眺めると,それは自分の記憶になっている。見たことも無いメリケンな車や街路もデジャビュですらありえない俺の記憶。

ドン・ヘンリーのカヴァーも個人的には嬉しい。

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