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2004年3月31日 趣味
Guns N’ Roses.

1975年生まれのぼくらの世代にとって,その最も多感な時期にミュージックシーンの頂点を極めていたのがGuns N’Rosesだった.ロッカーでもない,洋楽も聴かない人でも「知ってるよ」,そんなガンズであった.

"Use your illusions"という別売り2枚組みの,ビルボード1位アルバムが登場した1991年頃から,「ガンズも終わったな」だとか「おとなしくなった」だとかの不満の声が聞こえるようになったけれども,ぼくは少なくともスラッシュとイジーがいるうちは安泰だと思っていた.安泰…結局この言葉にAxlRoseとその仲間達が収まりきれるわけが無かったのだ.

思えば隔世の感を個人的なノスタルジアの形態で弄びたくなるが,当時はガンズのシングル曲のプロモーションビデオがいたるところで流れている時代だった."Don’t Cry","November Rain", "Yesterdays"らをはじめこの2枚組みから作られたPVはいったいいくつあったのだろう?中でも当時傑作だと騒がれて,実際にぼくも傑作だと思った"November Rain"のPV.苦悩の朝にはじまり,「うまく行き過ぎた」Axlの結婚式の映像,仲間の祝福を経て,音は調子を変え,映像は雨にかわる.苦笑する人々.その時誰かが足を滑らせる.食器が倒れる,食べ物が地面に落ちる,赤ワインが白い布にこぼれる...焦燥の"Layla"のようなストリングスによるコーダに差し掛かる頃,チャペルから棺が出て,赤い花束は動かぬ白い石に斃れる.

曲を貫くフレーズ

Do you need sometimes on your own?
Do you need sometimes all alone?

が,一番最後に頓挫し,Axlではない誰かに

Don’t ya think that you need somebody?
Don’t ya think that you need someone?
Everybody needs somebody.

と言わしめるのである.

これぞ,崇高なるAxlのイデアだと感じたのは16歳のぼく.そして今当時のAxlと同じ年齢なったぼくは,正常な失望と,儚い時がすこしずつ流れていたことに今更ながら気づくのだ.

でも,今も当時もまったく変わらずに感じることが1つあった:
教会の前でのスラッシュのソロがカッコヨイ!!

#この曲のギターソロは,ぼくが生まれてはじめて最初から最後まで弾けるようになったソロなんです.

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