フラッシュダンス ― オリジナル・サウンドトラック

アイリーン・キャラ，ドナ・サマー，マイケル・センベロ et.al.

映画の中身よりサントラが好きだった。映画は2回ぐらい観た。でも忘れたのでDVDを買ったがまだ観ていない。ぼくにとってこのアルバムはなんだかものすごく根源的な懐かしさが漂う楽曲群なんです。時空軸では評価できない懐かしさなんです。子供の頃に思い浮かべてた大人。子供の頃に思い浮かべていた高校生とはバスの最後尾を占領するスケバンかつっぱりであったのとは大違いな懐かしさ。チャーリーズエンジェル・フルスロットルの造船地区のシーンで唐突に使われ，地方局の深夜CMとタイアップ可能なチープさとそれでいて満足に咲ききれないもどかしさを少しのせつなさと多くの爽やかな割り切り方で表現しているかのようなアイリーン・キャラの"what a feelin". 無言で床に吸い付く主人公のダンスシーンと切っても切れないセンベロの"maniac". どちらもビルボードを賑わせたなんてことは大分後になってはじめて知ったこと。子供の頃にえがいてた「大人のオネエサン」はお歌のお姉さんなどではなく、このドナ・サマーのような声とパロルを持つ女性でした。「弄ばれてみたい」という意識的に明確さを備えた欲望機械が試運転もしていなかった時、そしてこの時この瞬間においてのみ、ぼくは検閲から逃れえたいたのでした。そして弄ばれてもいい年頃になった時、弄びたい欲望機械の勢いに負けていました。人生って常に無いものねだり。

ってレビューするたびにアクセスに貢献してやってるんだから王宮茶よこせよな。