薔薇観・鎌倉・細菌・儚話

自由が丘駅で大井町線に乗ろうとしたら，降りる方がすんでなかったので立ち止まると，どこかで見た事のある顔が俺の鼻先を掠めた.

"プーチン！"

露西亜帝国の若き禿統領が電車に乗るわけ無いよななどという志向経路に寄り道をした後の第二想起ははずしていない：
そう，ピーター・バラカン氏だ.
見た目は"氏"なる接尾辞が似合う男だった．

ブロードキャスター.か．
名前がステキな職業だ.

俺は田舎者だから，TVで観た事のある人とすれ違ったりするとジロジロ見てしまう．悪いか．

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仕事始め：
海南島のシンポジウムには参加微妙．
俺としては，その後に控えるマルタの方が行きたいね．"high pressure"だけど.

「mmaqui君，水曜鎌倉までつきあってくんない?」
「えー?水曜は別の予定があるんすけど，でも鎌倉ってO君と行くんじゃなかったんすかー？」
「いやぁそれがO君と鎌倉までの道のりって会話に困っちゃうんだよねぇ．」
「エー、いやでもぉ、…」
「いいじゃんいいじゃん、早く行って直帰しちゃえばいいじゃん」

どうやら俺は，花鳥の道すがらの話し相手として抜擢されたらしい．いざ鎌倉．
to the point of know returnだ．

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空気中で縺れ合うすべての線を可視化したいと思った．たとえば磁力線，電磁波，ガンマ線，さまざまな音波...etc．そして，それよりももしかすると空気中のあらゆる細菌類を可視化するほうが容易なように思えてきた．インフルエンザウイルス，ブドウ球菌，ボツリヌス菌，大腸菌...etc. 多分飯など食えなくなるよね．酔っ払い同士の山手線ゲームのような尻すぼみの人の夢．

A「田端！」
B「田端はCがさっき言ったね、お前の負け〜〜」
C「ちっげーよ，俺がさっき言ったのは田町だっつの」

本来ならBが飲まされるべきところだが，だいたいこういう場合Bは，もう誰も飲ませたくないくらいに酔っているので，ゲームはうやむやのまま終了になる．

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