astoria

So long astoria
i found a map to buried treasure
and even if we come home empty handed.

アンリ・ドゥ・レニエ大公を初めて読む.
過去へのアクセス.
perdu temp　はぼくにとっても永遠のテーマ.

T夫妻の晩餐にお邪魔した.
ほんとうに美味い皿が沢山出てきて，
ぼくは酔っ払ってしまった.
挨拶代わりのボンベイを自宅に忘れて
きてしまったけれども，
帰りに渡した.
カナリ突っ込んだ新婚性生活の訓辞を
頂いた．いつの時代もインポは悲しい．
という話しに．
「まだ早漏のほうがいいわよね」
というのはぼくの深読みだったかもしれないけれども．

素晴らしく夏志向的な春の終わりは，
終わったようだ．そうして，いついつも
同じような時が過ぎ行くようでいて，
失われた時間はあくまでも失われたままで
しかないのだ．
憂いや懐古とは少し違った独特の情感．
決して今を否定的に捉えているわけでは
ないのに，過去の重みはいつしか牧歌的な
夕暮れ色に染まっているのだった．

可能世界が「実在」することはありえないが，
超越論的には「現前」していることに気づいた．

そうなんだ，本当に今この瞬間も
ぼくは，眼球の奥でデビルがモリをふりまわしているような
単なる酔っ払いなんだよ．

素晴らしいじゃないか．