おうし座のシーズン
2003年4月25日筑波センターでバスを降り,
エッグサンドを食べながら
「ペデストリアンロード」を歩く.
体感気温は摂氏15度,霧雨でも湿度は
さほど高くない.
どこかの田舎と同じかおりが鼻腔を刺戟する.
奇麗さと儚さが共に現れ出ていた桜の絨毯も,
すっかり腐葉土へと異化したようだ.
自転車で茶色の犬を連れていた
男の眼の振る舞いがぎこちなかったが,
いつものようにぼくはコスモ星丸をイメージ
しながら,半球体の建造物を視界に入れる.
−少し変わった職場での,何の変哲もない日常
がはじまるのだ.
そのとき,
いつもは水際で昼寝をしている鴨がなぜか
叢のあいだから首だけだしてグヮァと鳴いている
のが聞えた.
−今日は水にはご飯がないのですか?
−そうなんだよ,ひどいもんだぜ,こういう
日々が続くと,まったく転職を考えたくも
なるってもんだよな,エェ?
−お気持ち察します.今度は私が一肌脱いで
陸の方で評判のコンニャク蚯蚓を見つけて
差し上げましょう.
−コンニャク蚯蚓?
−おや、まだご存知ない?
こう云う空想が続くとも果てるともなく,
気づけばぼくは,
この席でパソコンに向っていたのだ.
今日のうらないが寝ぼけの耳にはいってきた
限りでは(ぼくはいつもTVを目覚ましにしている,
8チャンネル.文字通り目覚ましTV…)
おうし座7位.たしか,「敵と味方が入り乱れる」
ようなことを言っていたような.生まれてこの方
ぼくに「敵」などいなかったように思うけれど.
恋敵も政敵も会社の敵も大学の敵もいなかった.
気づかなかったのかもしれないが,この文脈で
「私」が判断する基準として用いるタームとしては,
「敵の存在に気づかなかった(その後敵から攻撃を受けることもなく)」
ということと「敵がいなかった」こととは
同義であるのだ.
ボリス・ヴィアンを読み直す.
といっても翻訳されているのはあれとあれぐらい.
全集があったか.でも高い.うちの図書館には
まずないだろうし.
早く仏語をもっと読めるようになりたい.
未翻訳のものや絶版になった翻訳ものを読みたい.
そして,篠沢教授のようにクイズダービーに出たい.
エッグサンドを食べながら
「ペデストリアンロード」を歩く.
体感気温は摂氏15度,霧雨でも湿度は
さほど高くない.
どこかの田舎と同じかおりが鼻腔を刺戟する.
奇麗さと儚さが共に現れ出ていた桜の絨毯も,
すっかり腐葉土へと異化したようだ.
自転車で茶色の犬を連れていた
男の眼の振る舞いがぎこちなかったが,
いつものようにぼくはコスモ星丸をイメージ
しながら,半球体の建造物を視界に入れる.
−少し変わった職場での,何の変哲もない日常
がはじまるのだ.
そのとき,
いつもは水際で昼寝をしている鴨がなぜか
叢のあいだから首だけだしてグヮァと鳴いている
のが聞えた.
−今日は水にはご飯がないのですか?
−そうなんだよ,ひどいもんだぜ,こういう
日々が続くと,まったく転職を考えたくも
なるってもんだよな,エェ?
−お気持ち察します.今度は私が一肌脱いで
陸の方で評判のコンニャク蚯蚓を見つけて
差し上げましょう.
−コンニャク蚯蚓?
−おや、まだご存知ない?
こう云う空想が続くとも果てるともなく,
気づけばぼくは,
この席でパソコンに向っていたのだ.
今日のうらないが寝ぼけの耳にはいってきた
限りでは(ぼくはいつもTVを目覚ましにしている,
8チャンネル.文字通り目覚ましTV…)
おうし座7位.たしか,「敵と味方が入り乱れる」
ようなことを言っていたような.生まれてこの方
ぼくに「敵」などいなかったように思うけれど.
恋敵も政敵も会社の敵も大学の敵もいなかった.
気づかなかったのかもしれないが,この文脈で
「私」が判断する基準として用いるタームとしては,
「敵の存在に気づかなかった(その後敵から攻撃を受けることもなく)」
ということと「敵がいなかった」こととは
同義であるのだ.
ボリス・ヴィアンを読み直す.
といっても翻訳されているのはあれとあれぐらい.
全集があったか.でも高い.うちの図書館には
まずないだろうし.
早く仏語をもっと読めるようになりたい.
未翻訳のものや絶版になった翻訳ものを読みたい.
そして,篠沢教授のようにクイズダービーに出たい.
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