今日は雨なのに,そして悪夢から醒めたのに
吾輩は上機嫌だ.それは悪夢をみたからだ。
ひねくれているなどとは思わないでくれ。
悪夢はみた後にはほっとするし,
何より悪夢の世界の無非矛盾性がたまらなく
面白いと思わぬかね?

さて今朝みた悪夢というのは,まぁ良くあるヤツで,
スッカリ説明してしまうのは惜しい気もする
のだが,否,それ以前に面倒臭いのであるが,
「夢日記は書けるうちに書け」という
吾輩が発明したコトバに従って記すことにしよう。

***

警報サイレンが天地間にグヮングヮンと鳴り響く
日暮れ時,人々は右往左往していた。
避難用の小型バスが漂流民を収容する。
何故か俺は,ボーッとして,最後のバスを
逃してしまった。「ちょっと待ってよ!」と
叫ぶとバスの運転手はチラとこちらをみる
ばかりじゃねーかよ.まいいけどよぅ.

こんな時だからこそ,普段ならむかつくが
今だけはありがたく聞えるだろう
「次のバスが10分後に来ますから」
とのコトバを期待するも虚しく取り残される.

しょうがねえな,交通機関で帰ろう,と
思って駅ビルを目指す.どうして
「こんな非常時に電車なんか動いてるわけないや」
と思わなかったのかは不明.

場面は駅ビルだ.なぜだかしらぬが駅は
11階にあったのだ.
もちろんそれについての疑問はナシあるね.
きっと空間移動型の交通機関があったのだろう.
エスカレータで5階/11階ほどのぼったところで
やってきた.衝撃波。エスカレータが崩れはじ
める.下のほうでは末期の悲鳴がものすごい.
なんでこんなにリアルなのかと思うほどの
断末魔の叫び.
「そうか俺もここでおしまいなんだな,くそー,
なにか抜道があるに違いない,とにかくエスカレータから離れて…うゎっっ。。」
そこからは重力の法則だった.
下の階は階を貫通するほどの崩壊ぶりで,
きっと俺も2階ぐらいにたたきつけられるのだろう。
こうなったら激突死する瞬間を意識してDNAに残して
やる,と思ったところでFINISH.

***

そう,夢の中に信号を混ぜ覚醒を促すユニットが,
これほどまでにぼくをたたき起こしてくれようと
したのか, と感心したが,時既に遅し,遅刻だ.

***

シャトーブリアンを読み始める.古語が多いようだ.まだ評価できない段階だが,Dieuの話は嫌いだ.
この話はどうだか知らないが,
Dieuをタタエルことが目的であるような話は,
誰が書いたにせよ,いつの時代にせよ,話と
しては超つまらん.それ以外の付加的要素に
素晴らしさを感じることは極々希にはあるが.
ダンテとか.

伊藤整「変容」:エロジジイタチの話.
というか俺はこの作品の時代背景に興味がある.
日本の戦後〜高度成長までの時代.
「焼跡の…闇市で…GHQの…」のような
いかにも終戦直後のはつまらない.
余裕が出てきた頃の日本の姿が見たいのだ.
あ,だからってそれは,今の日本が浮かび
上がれるようなイメトレのためではなくて,
もっと根本的で本能的で非言語的なもの.
あと仮説ね.
・いつの時代も「ちょっと昔」以前の時代を
対象にするとそこに日本らしさを感じることが
出来るのではないか?!
 → 仮説の根拠: いつの時代の作品にも
その時野「今」の時代に「日本らしさがない」事
を嘆く御仁が登場するじゃん?

karma karma karma karma karma cameleon.
you come and go,
you come and go.

と歌うことが,日本らしさを損うことと激しく
関係しているわけではない.

adieu!

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