以前は音楽と酒と淫らなこころが無い時は,
文字を書くことができなかった.

いや,今もそうなのかもしれない.

数年前まではスピッツを聴くと何かを
書かなければいけない衝動に駆られない
事は無かった.

その後,それ以前のような洋楽ロック回帰が
あった.いくら歌詞の意味がわかるといっても,
英語は英語,よほど長い年月を英語圏でくらし
てでもいないかぎり,main_lexical_unitは
日本語野のみである.

そこでタイミングよくスピッツだった.
敢えてその歌詞の講釈などたれるつもりは
甚だ無い.ただ耳にするその言葉が,
ぼくの脳髄の中で「欲望する生産」を
生産するのだ.

---久々の引用,以前良く書いた場所とは異なるが---

広すぎる霊園のそばの, 
このアパートは薄曇り.

誰の目にも似合いの二人,
違う未来をみてた二人

---

何とか0時前に駅に着く.
家路の公園を左に.
しかし,夜の帳の中にも,
死にきれない凧を発見する.
こちらは筑波の公園とは違い
poohさんでは無い模様.

関係ないが,
pooさんだとどうなるのだろう.
それはつまり恐慌だ.

−瞬きするほど長い季節が来て−

もはやぼくのままではいれないのだ.
ぼくはぼくですらない.
アイデンティティを放棄し,
境界を何の躊躇いも無く踏み越えるところに
分裂がある.
本質的に,すべての「分裂」は
減数分裂に準拠する.
体細胞分裂だって例外ではない.

---

sometimes it’s hard to be there,
sometimes it’s hard to lie,
and thru the all seein’ eye.

he said you all come back again,
belongs to all god’s country.

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25を越えても「酒に強くなる」ということ
があるか?
最近友達によく言われるのだが.
「お前ほんと最近強くなったな」
昔が弱すぎたからか.

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乱れ飛ぶ声にかき消されて,
コーヒーの渦に融けそうでも.

みえそなとこでハラハラ,
あなたのために蝶になって.
右手に小銭ヂャラヂャラ,
あなたのために蝶になって.

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親爺手前の小言〜モンテローザへのアンチテーゼ〜

「ポストモダン」に翻弄されるな.
あらゆる主義を過信するな.
文体論を読むな.
文章読本は丸谷以外読むな.

麦酒は黒ラベルかカールスバーグ.
オナニーは死ぬほどすればよい.
80年代のリズムマシーンの音はシカトせよ.
「展覧会の絵」はオリジナルピアノ曲に限る.

ソニーのPCは使うな.
「勉強法」の本は捨てろ.

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無条件で母国語を愛せ,
自国語を嗜む余裕も無い時点での
他言語他文化への憧憬以上の狂信は欺瞞だ.
コミュニケーションは別次元の目的.

かといって,

過度に言語の変化に憂いを抱くな.
言語は「使用」なのだ.

しかしだ,
Rockの言語は英語に限る.

まったくもって難しそうだが,
ぼくにとってはそんなことはない.
あたり前だ.
ぼくのあらゆるifを単一的に
取捨選択してきた軌跡
-決して線が交わることの無い軌跡-
に沿ってのみ言いうることだから.

---

さまよう何も無いさまよう,
中途半端な過去も大切だけど.

---

ピアノと羽衣.
ドン・モハメと天露の糸.
名詞句の羅列.

---

二つ目の枕で,
鯨の背中にワープだ.

骨の髄まで 愛してよ ぼくに傷ついてよ

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叙情的な.
ヤクザな.
ナスミートピッツァの時代のような.
そして,感傷的な.
脳髄.

---
 
すりガラスの窓を開けた時に,
甦る埃の粒たちを動かずにみていたい.

---

あいまい性を嫌う論理哲学者.
スピノザとの違いは甚だしい.
あいまい性を避け,
真に「論理的妥当性」を模索すると,
ラッセルの固有名詞ような不思議な答えが出る.
固有名詞.明らかに指示代名詞とは異なる.
実世界の対象が必然的に関係を持つと?

ソール・クリプキ.
彼は所謂天才型早熟論理哲学者.
ぼくは彼の後継者をまだみない.

本当に感嘆すべき哲学者や物理学者は,
文学者なのだ.これは冗談ではない.
皮肉でも何でもない.
ぼくの「私的言語」では,そうなるのだ.
何を以って「文学的」と言わしむるのか.
それは演繹・帰納の尺度では測れない
ことは確実だ.

時に,性行為より69の方が盛り上がるか
の如く.69よりも逸脱が盛り上がるが
如く.

フッサルのイデーンの翻訳や,堀口大學の翻訳,
アンチ・オイデプスの翻訳のようなことは
決して繰返されてはならないのだ!

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