大体この時間は,電池マークが
出始めてゐる,ウルトラマン的に言ひ直せば,
カラアタイマア.ピコピコ.

秋が深まり冬が始まると,
ぼくは俄然,血のドラマをみたくなる.
真剣にPSQLなんぞを組まふかと思つてみるも
実際,趣味でコンピユータを触るなんて,
自然言語を産むこと以外には,洗濯物を干す
作業よりも気乗りがしない.

Dane Hill, Pilsudski,云々.

幸いにもぼくは生まれて此の方
まだ一度もう○こを洩らした事がない.
友人達に聞くと,その多くがわりと頻繁に,
この悲痛の経験があるとのこと.
しかし,ぼくとて洩らしそうになつた
ことは何度もある.まあ普通に何十年も
生きてゐれば誰にとつても不可避なこと
だらふ.はずかしいことではない!
(イヤ,はずかしいに決まつてるだろふが!).

とくに家路など.
だが排泄欲的に冷静沈着な思考のときに,
今一度,一連の自然呼び出しとの戦ひの模様を
分析的に思ひおこしてみると,
「今車に轢かれたらオレはう○こまみれ
で死んでしまふ!」と思ひ,
普段以上に交通安全に気をつけたり,
夜道で借金獲りに刺されさふになつても
瞬時にそれかわす道をシミュレーションする,
などといふやふことを考えてゐたことに気づく.
人間,切羽がつまると意外に冷静なものだ.

さて,あなたの家が肉眼で見へるところまで
辿り着き,鍵をポケツトや鞄から取り出す
段階になつた時,つひに胃腸系の第4部隊が
最後の攻勢に出るわけだ.いはば,それは
桶狭間の戦ひあるいは,スタアリングラアド
の戦ひと称しても決して過言ではないほど.

ナチスドイツあるいはう○こ
     VS
ソビエト連邦あるいは便器の戦ひ.

まあ,平常時にはう○こも便器も
「くそ」みたいな地位しか与へてゐない
ぼくらだが,年に何度か悲惨な戦争の
惨禍が内部的に勃発してしまふのを
目の当たりにし,そこで忘我のひと時を
体験する.

注)ソビエト連邦を常に勝組の「便器」に
喩へたのに特に理由はない.ぼくは右にも
左にも興味はないから,あえて言ふならば,
これらを「くそ」くらいにしか思っていないから,
この喩えを用いてみたまで,悪しからず.

コメント