今日の日記

2001年1月5日
渋谷から電車に乗ること30分,起伏の激しい
地形と治安のよさが特徴的なこの地域に再び降
りたった.もうあれから何年の月日が経つのか
ということを考えるまもなく,ぼくはあの建物
を探していた.
 当時は,20世紀の終わりのしるしを何か残さ
なくてはといろいろとその手段や可能性を考え
ていたものだ.世紀の変わり目を生きることが
できたぼくらは幸せ,などと思ってみたりもした
が,よく考えれば,xx50年以降に生まれれば,
50年,xx30年に生まれれば70年,xx01年に生ま
れれば100年生きればよいだけであり,その幸運
は人によって異なるのである.すなわち1999年
に生まれた人と1901年に生まれた人が被る「
世紀の変わり目の幸運」は大きく異なるので
ある.そういう思いを考慮して,ぼくはしるしを
残す方法として,ある一つの結論に達したのだっ
た.

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