研究論文における引用
2004年3月2日 お仕事論文執筆業務が一通り片付きモードへ突入.
「ユリイカ」で興味深い引用論をみつけた.
学術系の論文における引用は,
1.本気リファー
2.儀式的リファー
に分けられるそうだ.
1.は引用元が本文の論展開に直接関係するような引用である.
2.は,「とりあえず引用元の文章なんか読んでる暇無いけど,これをここで引用しておかないとまずいでしょう」というよくある似非引用のことである.
これとは少し別の切り口で引用を分けてみよう.
A. 必然的リファー
B. 必然的ではない(衒学的)リファー
ここで,少しおかしな記号を用いると,
"1. (ならば) A."は成立し,逆は不成立である.必然的な儀式的リファーがあるだろうから.
"2. (ならば) B."は不成立である.
当然のことながら,"1. (かつ) 2.","A. (かつ) B."はともに空集合のはずである.が特に後者については,人文系と理工系で意見が分かれるところなのかもしれない.
さらに,直引き/孫引きの分類も可能ではあるが,ここではあまり重要ではないし,この分類をさらに掛け合わせることにより徒に包含関係が複雑になってしまうので.
文理問わず,「研究」という名のもとに排出される文書については,1.(→A)のみで良い.無価値な引用をして,引用元の価値を不用意にあげることに寄与することは,引用カウンター配備のこのご時世において危険で嘆かわしいことである.孫引きについては,本文との直接対応関係があれば問題ない行為だと思う.
「ユリイカ」で興味深い引用論をみつけた.
学術系の論文における引用は,
1.本気リファー
2.儀式的リファー
に分けられるそうだ.
1.は引用元が本文の論展開に直接関係するような引用である.
2.は,「とりあえず引用元の文章なんか読んでる暇無いけど,これをここで引用しておかないとまずいでしょう」というよくある似非引用のことである.
これとは少し別の切り口で引用を分けてみよう.
A. 必然的リファー
B. 必然的ではない(衒学的)リファー
ここで,少しおかしな記号を用いると,
"1. (ならば) A."は成立し,逆は不成立である.必然的な儀式的リファーがあるだろうから.
"2. (ならば) B."は不成立である.
当然のことながら,"1. (かつ) 2.","A. (かつ) B."はともに空集合のはずである.が特に後者については,人文系と理工系で意見が分かれるところなのかもしれない.
さらに,直引き/孫引きの分類も可能ではあるが,ここではあまり重要ではないし,この分類をさらに掛け合わせることにより徒に包含関係が複雑になってしまうので.
文理問わず,「研究」という名のもとに排出される文書については,1.(→A)のみで良い.無価値な引用をして,引用元の価値を不用意にあげることに寄与することは,引用カウンター配備のこのご時世において危険で嘆かわしいことである.孫引きについては,本文との直接対応関係があれば問題ない行為だと思う.
コメント